藻谷浩介氏講演会は、多くの学びがありました

事務局から

2月27日(金) 伊勢原市内外から、約250名の参加者があり、開催しました。

「里山資本主義と伊勢原の活性化」と題する講演。

まず、岩手県住田町の木造庁舎の例や、オーストリアなどの海外では高層の木造建築物があること。日本では、大きな建造物はコンクリートと思われているようだが、湿気の多い風土に合ったものは木造建築であり、木材の調達ができれば安価で可能なこと。森林を放置するのではなく木材を活用することで、経済価値が生まれる。・・・つまり、これが“里山資本主義”です。

人口減少時代とは、若年者が減少、生産年齢層も減少。高齢者、特に後期高齢者が増えている現状が人口統計から明らかになっています。これに対して何をすればいいのか。1つは、健康な高齢者を増やすこと。そのために有効なことは、土や樹木に触れる作業(里山保全や農作業など)は、健康を維持するための活力になる。また、近隣の住民との触れ合い・相互援助が心の健康にも大切。そして、もう一つは、若年者層を増やすための子育て支援策の充実です。

すぐに効果が表れないものであるからこそ、長期的な視野で制度を作り、意識を変えていかねばと思いました。大切な視点を整理してわかりやすくお話しいただきました。豊かな自然の活用、地域社会の新たな視点での再構築、子育て支援の大切さ。未来に向けて、考えていかねばならない示唆をいただきました。

講演会資料はこちら

藻谷浩介氏講演会資料