伊勢原市内では、現在第2東名高速と246バイパスの2本の高速道路の建設が進んでいます。渋滞の緩和に役立つとされ、5年後の完成をめざしていますが、大気汚染が進むのではないか、気になるところです。
そこで、3月28日(木)、先進事例の研修のために、川崎市を訪問しました。エコネット所属団体のメンバー等16名が参加し有意義な研修となりました。
まず、池上新田公園で「大気環境改善土壌浄化モデル施設」と「光触媒インターロッキングブロック」を見学しました。市担当課の説明では、この場所は、非常に交通量の多い幹線道路に面しており、市内で唯一NO2の環境基準が達成できていないところであり、平成11年に設置しました。自動車排気ガスを含む大気を道路端から吸込み、土壌に通して微生物により分解・浄化して地上に排出する施設です。また、二酸化チタンが太陽光によって窒素酸化物を硝酸イオンに酸化する性質を生かして、二酸化チタンを表面に塗布したブロックを歩道に設置している現場も見ました。
また、市民団体「川崎から公害をなくす会」の活動と取組みをお聞きしました。この団体は、40年前にコンビナートによる深刻な大気汚染対策から活動を続けており、川崎公害裁判を経て、市内全域で大気の二酸化窒素の自主測定、喘息患者数の分析、、行政への対策の提案をしています。沿道環境の改善、トンネル排気口対策等、貴重な提案をお聞きすることができました。
今後の私たちのまちでも予想される大気の悪化の課題に対して、参考になることが多い研修でした。