2013年 2月9日(土)、10日(日) 長野県飯田市内の4施設へ研修旅行に行きました。(参加人数12名)
早朝7時30分に伊勢原を出発。貸切バスで中央高速で諏訪を抜けて、飯田市へ。天気は良く、雪を頂いた八ヶ岳や南アルプスを見ながら、お昼頃に到着。
① 風の学び舎(かぜのまなびや)
化石燃料使用ゼロの運営、伝統技術と現代技術の組み合わせによる新しい住まい方の提案等をコンセプトとしたスローライフを体験できる施設です。
隅々にまで自然素材にこだわって、会員40名の方が各人の得意分野を生かし、手で作り上げたそうです。薪ストーブ、囲炉裏、竈、太陽光発電、太陽熱温水器、雨水利用、ウッドボイラー、風力発電などを見学。利用を実体験できまます。
また特に今回は、平澤事務局長より、約2時間にわたり、原子力、経済、まちづくり、景観などから社会の理念や哲学にまで及ぶ密度の濃いレクチャーを聞きしました。
② メガソーラーいいだ
南アルプスと天竜川が一望できる高台にあり、発電出力1,000kW(1MW)の太陽光発電施設。中部電力の事業用発電所で、飯田市と協定書を結んで建設しました。敷地内には、飯田市の環境事業の解説パネルが展示されています。
1日目の行程終了。宿泊は昼神温泉ホテル天心で。
③ かざこし子どもの森公園
飯田市街に近い小高い丘の起伏ある地形を利用した公園。野外遊びだけでなく、「食・木・土の体験工房」、市民活動の拠点にも利用できる「なかまの館」等があります。季節によっては池や田んぼ・畑での体験もでき、公園内の森林里山や市民がボランティアで管理しているという市民参加型公園。
④りんご並木のエコハウス
飯田市のメインストリートりんご並木にあるエコハウス(21世紀環境共生型モデル住宅)。南信州材を使用、夏の暑さや寒さ、昼夜の寒暖や風など特有の自然を取り込みエネルギーとして活かしています。太陽光発電、太陽熱利用、ペレットストーブなどを見学しました。
2日目は、13:00頃に飯田を出発。伊勢原着15:30。
2日間とも天候に恵まれ快適で、学びの多い旅行でした。
3.11から丸2年。原発事故を経験し、自然エネルギーの利用を進めねばならないことは、だれの意識の中にも組み込まれました。地球の長い歴史の中では、生物としての人間の歴史は瞬きするほど短い瞬間的なもの。その人類が生み出した科学技術は、人類の未来に暗い影響を与えるのではと思わされるほどのものとなりました。便利で贅沢な暮らしを追求するあまり自らが生み出した技術に潰されるのではなく、これからは自然のエネルギーを存分に利用した心豊かな暮らしへと大きく転換していかねばなりません。
以前から環境先進都市として知られる飯田市を訪問し活発な市民の活動を実感できました。また行政の取り組む姿勢も感じました。
今回研修に参加した私たちは、自分のまちで、自分の今後の活動に生かしたいと思うたくさんのヒントが得られました。